成成明学獨國武は現実的に機能しているのか！？

皆さんこんにちは。
本日は「成成明学獨國武は現実的に機能しているのか？」というテーマについて、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。

首都圏の高校の進学実績を見ると、
「MARCH何名、成成明学獨國武何名、日東駒専何名」
という並びをよく目にします。

ただ、ここで一つ疑問が湧きます。
成成明学獨國武は、本当に日東駒専より“すべての面で上”なのでしょうか。

❓ 大学群は本当に「序列」として正しいのか

例えば、日本大学は医学部を持つ総合大学ですし、
東洋大学も規模・分野ともに非常に大きい大学です。

それでも「成成明学獨國武 ＞ 日東駒専」という
固定された序列で語られることが多い。

私はこれを、受験業界や高校側にとって都合のいい区分に過ぎないのではないか、と感じています。

🏫 高校側にとって“便利”な大学群

MARCHと日東駒専の間に、
もう一段階の大学群があると、高校は進学実績を作りやすくなります。

「成成明学獨國武は日東駒専以上」
「たくさん合格しました」

こうした説明は、学校の宣伝として非常に使いやすいのです。

もちろん、成成明学獨國武の存在自体を否定しているわけではありません。
ただし、その“序列の使われ方”には疑問があります。

📊 「GMARCH」と同じ構造

私は「GMARCH」よりも「MARCH」という言い方を好みます。

なぜなら、学習院は本当にMARCHと完全に同格なのか、
という問いが残るからです。

「GMARCH」と言えば、
学習院も高校も“数字が盛れる”。

この構造は、成成明学獨國武にもそのまま当てはまります。

🧩 グループ化が奪っているもの

最近では、獨協を外す高校や、
「大東亜帝国」という言い方をしない学校も出てきています。

大学を一括りにして序列化することは、
各大学が本来持つ個性や強みを無視する行為です。

学部・研究・就職・資格・立地。
どれを取っても、大学ごとに価値は全く違います。

🎓 指定校推薦が示す「新しい現実」

最近の東京では、
偏差値の高い高校でも進路の半分以上が指定校推薦で決まるケースがあります。

そうした高校では、
大学群の序列をほとんど気にしていません。

「パイロットになりたいから桜美林」
「この研究がしたいからこの大学」

こうした目的ベースのマッチングが、
すでに現場では始まっています。

🏷️ 大学群に“乗っかっている”大学もある

正直に言えば、大学側も
グループに入ることで知名度の恩恵を受けています。

「なんとなく駒澤」「とりあえず専修」
という受験生は、確実に存在します。

一方で、立正・神奈川・東京経済など、
大学群に入っていなくても、普通に良い大学はたくさんあります。

🎯 結論：大学群に縛られすぎない

少子化の中で、大学群は最低限の“目印”として残るでしょう。
しかし、そのグループだけに価値があるわけではありません。

「MARCH・成成明学獨國武・日東駒専」という括りは、
受験する側の都合で作られた枠に過ぎません。

一番大切なのは、
あなたにとって本当に合う大学を選ぶことです。

塾や高校の合格実績のためではなく、
本人と家族が納得できる進学を、
ぜひ大切にしてください。

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