皆さんこんにちは。
本日は「甲南大学の総合型・学校推薦型選抜」について、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。
甲南大学は、兵庫県神戸市にある伝統ある私立大学です。受験業界では「産近甲龍」の一角として語られることが多いですが、実は甲南大学だけは性格がまったく違う大学だと私は考えています。
甲南大学は戦前の旧制高校グループに属する大学で、もともとは所得の高い家庭の子弟が通うエリート養成校としての文化を持っていました。
東京で例えるなら、成城・成蹊・学習院・武蔵大学と同じ系譜です。実際、今でもスポーツなどを通じて交流があります。
つまり、受験業界的には「産近甲龍」と一括りにされがちですが、甲南大学だけは実質的に“成成明学獨國武”のポジションにある大学だと見ていいでしょう。
関西マーケットにおいて、甲南大学は龍谷大学や近畿大学と受験難易度は同水準に見られがちです。
しかし、就職実績という観点では、一段抜けて評価が高い大学です。業種・職種によっては、近隣の関関同立の一角である関西学院大学と比べても遜色ありません。
特に、在阪企業や製造業など、地元の良い企業に就職する力という点では、保護者世代からの評判も非常に良い大学です。
保護者の皆さんが受験生だった頃と比べると、今の甲南大学は明らかに挑戦しやすくなっており、正直かなりお得な大学だと思います。
甲南大学の総合型・学校推薦型選抜の中心は、間違いなく公募制推薦です。
その中でも方式が分かれており、大きく見ると
・個性重視型
・探究活動型
・教科科目型
という構成になっています。
まず注目してほしいのが、個性重視型・探究活動型の定員の少なさです。
文学部で約2名、理工系でも数名レベルと、全体的に一桁募集が中心です。
これを見ると、「探究型は厳しそうだな」と感じる人も多いでしょう。ただ、私は挑戦する価値は十分にあると思っています。
特に、兵庫県の神戸・阪神間より西側、播磨エリア(加古川・姫路など)には、国立大学志向が強く、探究学習に力を入れている名門公立校が多いです。
そうした学校で、高校時代に探究活動をしっかり積み上げてきた人にとっては、努力を正当に評価してもらえる入試だと言えます。
一方で、公募制推薦の中でも教科科目型は、募集人数が一気に増えます。
文学部59名、経済40名、法30名、経営45名など、数字だけを見ると「入りやすそう」に見えるかもしれません。
しかし、これは完全に学力型の入試です。名前は推薦ですが、実態はほぼ一般入試に近い。
甲南大学は基本的に、学力で学生を取る大学です。年内入試であっても、大学側は年明けの個別試験や共通テスト利用まで見据えた受験生を求めています。
「年内に楽に決めたい」という発想で臨むと、まず通用しません。
一般入試を本命にしている人にとっては、教科科目型は前哨戦として非常に有効です。倍率は高いですが、本番を見据えた実力確認になります。
一方で、探究活動に本気で取り組んできた人は、個性重視型・探究活動型をぜひ狙ってほしい。
甲南大学は、「なんとなく推薦だから」ではなく、自分の高校生活をどう評価してもらうかを考えて受けるべき大学です。
「産近甲龍だから」という理由だけで括ってしまうのは、正直もったいない。
キャンパスの雰囲気、教育の質、就職実績を総合的に見れば、甲南大学は規模の大きい私立大学の中でも一押しの名門です。
特に関西圏、兵庫・大阪の受験生は、しっかり決め打ちで検討してほしい大学だと思います。
自分の学力、探究、将来像に合わせて、最適な方式を選び、戦略的に挑戦してください。
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