皆さんこんにちは。
本日は「大学の雰囲気が好きで、大学職員になりたい人へ」という質問について、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。
「大学の雰囲気が好きで、いつか大学職員になりたいです。どうすればいいですか?」
この質問、実はとても多いです。
正直に言うと、大学職員の仕事は楽しそうに見えます。
大学という空間が好きな人にとっては、魅力的な職業でしょう。
大学職員になる方法は、
基本的には一般企業や公務員とほぼ同じです。
多くの大学では年に1回、
新卒の大学職員採用を行っています。
大学3〜4年生のタイミングで就職活動を行い、
説明会 → 選考という流れになります。
私自身も大学生の頃、
一度だけ大学職員を考え、説明会に行ったことがありますが、
一般企業の説明会とほとんど変わりません。
大学も巨大な組織です。
「大学職員=大企業の社員」だと思ってください。
大学職員になりたい人に、
ぜひ知っておいてほしいことがあります。
学生と接する部署だけが、大学職員ではありません。
多くの人がイメージするのは、
入試課・就職課・学生生活課など、
学生や受験生と接する部署でしょう。
しかし実際には、
大学職員の仕事の半分以上は裏方です。
例えば、
財務、管財(施設管理)、法人運営、経営管理など。
大学という組織を回す仕事が、数多く存在します。
大学職員は、
いわゆるメンバーシップ型採用です。
つまり、
「入試広報をやりたい」
「学生対応がしたい」
と思っていても、必ずしもそこに配属されるとは限りません。
数年ごとに部署は変わります。
オープンキャンパスで高校生に説明している職員も、
数年後には財務や別部署に移っていることがほとんどです。
大学職員に求められるのは、
専門特化ではなく「汎用的なスキル」です。
目立たない部署の仕事にも、
ぜひ目を向けてください。
世の中には、
「大学職員は楽で給料が高い」
というイメージが溢れています。
しかし現実は違います。
待遇が良いのは、ごく一部の有名大学のみです。
少子化により、
学生が集まらない大学では、
激務・薄給になるケースも珍しくありません。
土日がすべてオープンキャンパス、
それでも受験生が集まらない――
そんな大学も実在します。
大学職員の仕事には、
教員(教授陣)との二重構造があります。
はっきり言います。
多くの大学では、教員の方が立場は上です。
もちろん一緒に仕事はしますが、
完全な同僚関係ではありません。
大学によっては経営陣が強いケースもありますが、
大学職員は決して楽な仕事ではない
という認識は持っておいてください。
18歳人口は、これから急激に減少します。
2023年生まれの赤ちゃんは約72万人。
現在の18歳人口は約106万人。
約30万人分の市場が消えるということです。
20年後、
経営が成り立たず消える大学も出てきます。
その大学の職員が、
条件の良い大学へ転職できるかというと、
かなり厳しいのが現実です。
一部の有名大学・待遇の良い大学は、
一流企業に入れるレベルの人材を求めています。
また、
高度な専門スキルがあれば、
30代での中途採用という道もあります。
母校(出身大学)が有利になるケースも多いですが、
それがすべてではありません。
だからこそ、
「なんとなく楽しそう」だけで目指さないでください。
狭き門であること。
必ずしも楽ではないこと。
厳しい業界であること。
それらを理解した上で、
「自分の大学を発展させたい」という覚悟を持てる人は、
ぜひ挑戦してください。
応援しています。
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