皆さんこんにちは。
本日は「首都圏の大学に下宿すると、いくらかかるのか?」というテーマについて、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。
地方の保護者の方から、
「東京の大学に出すと、やっぱりお金がかかりますよね?」
という相談をよく受けます。
今回は、実際のデータをもとに、現実的な金額感をお伝えします。
日本経済新聞(2024年4月5日)の記事で、
東京私大教連の調査結果が紹介されています。
首都圏の私立大学に進学し、下宿をする学生の初期費用の平均は、
約230万円です。
「え、いきなり230万円も必要なの?」と驚きますよね。
この230万円には、初年度納入金(学費)が含まれています。
学費の平均は約136万円。
つまり、最初にかかる大部分は学費です。
ただし、これはあくまで平均。
文系学部であればもう少し安い場合もありますし、
理工系・医療系・芸術系では、さらに大きく跳ね上がることもあります。
2023年に首都圏私立大学へ進学した下宿生の場合、
・受験費用
・敷金・礼金
・生活用品費
これらをすべて含めると、合計で約230万円になります。
地方の保護者の方は、
「1年目にこれだけかかる」という前提で、しっかり準備しておく必要があります。
「じゃあ首都圏在住で自宅通学なら安心?」
実は、そうでもありません。
首都圏在住で自宅通学の新入生でも、
初年度で約162万円かかっています。
学費に加えて、パソコン代・定期代・生活用品などが必要になるためです。
下宿生への仕送り平均額は、月8万1,900円。
正直、この金額だけで東京で生活するのはかなり厳しく、
家賃と光熱費でほぼ消えるケースが多いです。
実はこの仕送り額、ピークだった1994年と比べると、
約3割も減少しています。
昔は、親の仕送りだけで生活できた学生も多くいました。
しかし今は、奨学金(実質的にはローン)や、
生活費を補うためのアルバイトが前提になっている家庭が増えています。
この現実を、保護者も受験生も、
しっかり理解しておく必要があります。
地方から東京の私立大学へ進学する場合、
学費・初期費用・4年間の生活費、すべてにお金がかかるのは事実です。
「家から通える地元がいい」と親が思う気持ちも、よく分かります。
国公立を目指せるなら全力で頑張る。
その上で、結果的に東京の私立大学になる可能性も見据えて、
保護者側の資金準備・資産形成も大切になります。
お金の現実を踏まえたうえで、
納得できる進路選択をしてください。
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