皆さんこんにちは。
大学受験アドバイザー山内太地です。
本日は、「名城大学 理工学部」と「遠方の地方国公立大学」どちらを選ぶべきかというテーマについてお話しします。
名古屋・愛知県、岐阜・三重・静岡県など東海地区の高校では、これまで全国の地方国公立大学へ進学するのが一般的な流れでした。
北見工業大学、室蘭工業大学、公立千歳科学技術大学、三条市立大学、秋田大学、宮崎大学、琉球大学など、全国へ散らばる進路指導が主流だった地域です。
しかし最近は、「わざわざ遠い地方の国公立には行きたくない」と考える高校生・保護者が明らかに増えてきています。
その中で注目されているのが、名城大学 理工学部です。
もちろん名城大学 理工学部は、地元での評価も高く、エンジニアになれる環境が整った大学です。
さらに秋には学力型の公募推薦もあり、そこで合格してしまうと、共通テストや一般選抜へのモチベーションが一気に下がる人も出てきます。気持ちはよく分かります。
ただし、ここで絶対に考えてほしいのが「大学院進学」です。
国公立大学では、修士課程まで進学するのが主流です。エンジニアとして研究開発や技術開発の中核を担う人材は、ここから生まれています。
一方、私立大学の理工系では、大学院に進学するのは少数派です。例えば芝浦工業大学でも大学院進学者は約3割、東京理科大学ですら4年で卒業する人の方が多いのが実情です。
名城大学 理工学部を4年で卒業して、大手メーカーの研究職にそのまま進める人は正直ごく一部です。
一方で、たとえ秋田大学・鳥取大学・琉球大学など地方の国公立大学であっても、修士課程まで修了すれば名古屋に戻って一流メーカーに就職できる可能性は十分あります。
ここで、将来できる仕事の幅に大きな差が生まれる可能性があるということを、ぜひ冷静に考えてほしいのです。
大切なのは、「どの大学に行くか」ではなく「どんなエンジニアになりたいか」です。
どんなメーカーで、どんな技術に携わりたいのか。その視点から、地元私立・地方国公立・大学院進学まで含めて幅広く選択肢を考えることが重要です。
私は決して「必ず地方国公立へ行け」と言っているわけではありません。ただ、現時点で選択肢を狭める必要はまったくない、ということだけは強く伝えておきたいです。
名城大学 理工学部は、地元で評価の高い、非常に良い大学であることは間違いありません。
その上で、将来どんな研究をしたいのか、大学院で何を極めたいのかという視点で、地方国公立という選択肢も完全には切らないでほしい。これが私からのメッセージです。
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