ガラスの天井を自分で作るな！！

皆さんこんにちは。
本日は「ガラスの天井を自分で作るな」というテーマについて、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。

多くの高校生と話していると、
すでに志望校をしっかり探してきている人も少なくありません。

ただ、その中で気になるのが、
「もうちょっと他にあるんじゃないか」という探し方をしてくるケースです。

🧱 最初から「ガラスの天井」を作っていないか

例えば中部地方で、
「静岡大学 理学部に行きたい」
「信州大学 農学部に行きたい」
という相談を受けることがあります。

静岡大も信州大も、
とても良い大学です。

ただし現実として、
どちらも後期日程の定員が多く、
名古屋大学を落ちた受験生が流れ込む大学でもあります。

ここで皆さんに伝えたいのは、
学びたい学問が見つかったら、まずその分野のトップ大学を調べてほしいということです。

「受かる・受からない」ではありません。

例えば静岡大学理学部を志望するなら、
東京大学や名古屋大学の理学部で、どんな研究が行われているのか
を必ず調べてください。

「入れるかどうか」ではなく、
どんな研究が行われているかを知ることが大事なのです。

最初から静岡大を上限に設定してしまう。
それが自分でガラスの天井を作っている状態です。

「東大や名大は無理だけど、静大なら入れそう」
――これは静岡大に対しても、実は失礼な話です。

🚫 「どうせ無理」という思考を壊せ

これは私立大学でも同じです。

最初から
MARCHや関関同立を諦めてしまう人。

それは本当に「実力の問題」でしょうか。
努力したくないだけではありませんか。

偏差値が高い大学が偉いと言っているわけではありません。

ただ、最初に探すときは一番高いところを見る。
これをやってほしいのです。

例えばロボットを作りたいなら、
ロボット工学で有名な神戸大学や大阪大学を調べ、
その最先端研究が今どうなっているかを知る。

その上で、
現実的に入れそうな大学を探してください。

そうしないと、
「入れそうなところ」を第一志望にした人は、
そのさらに下の大学に進学しがちです。

自分の中で『どうせ無理』を作るのはやめてください。

今の時代、
高校1年生から探究活動を頑張れば、
総合型選抜・学校推薦型選抜で
共通テストなしで旧帝大を狙うことも可能です。

大学受験は、
高校受験とは違い、
もう一度どこへでも行けるチャンスなのです。

🎯 目標設定が未来を決める

例えば社会学を学びたいなら、
立教や法政だけを見るのではなく、

一橋大学でどんな社会学研究が行われているのか
どんな先生がいるのか
をまず調べてください。

その上で、
明治大学なら文学部で社会学ができる、
中央大学なら文学部の中に社会学・社会情報学がある、
というように横に広げていくのです。

マスコミを学びたいなら、
上智大学の新聞学科も選択肢です。

それなのに、
「上智はどうせ無理」と考える人があまりにも多い。

就職活動も同じです。

「有名企業はどうせ無理」と言って、
入れそうな会社ばかり探していると、
その会社すら受かりません。

最初に目標を低く設定すると、
その下がゴールになってしまうからです。

スポーツで、
「県大会ベスト8」を目標に頑張る人はいません。

みんな全国大会、優勝、
あるいはオリンピックを夢見るはずです。

勉強も同じです。

全員が東大に行けとは言いません。
ただ、自分の分野で一番高いところを見ることは、
絶対にやってください。

今は推薦や指定校で、
それほど頑張らなくても
そこそこ良い大学に入れる時代です。

だからこそ多くの人が逃げます。

でも、あなたには逃げないでほしい。
高い目標を持ち、最後まで頑張ってほしいのです。

🔥 努力は決して無駄にならない

お正月に勉強し、
共通テストを受け、
2月に一般選抜を戦った人の努力は、
決して無駄になりません。

推薦で早く決めた人を否定はしません。

ただ、
あなたが努力した事実は、
必ず将来につながります。

大学を選ぶ段階では、
必ず一番高いものを目指すことを忘れないでください。

東大や名大を調べた結果として静岡大に進学するのは良い。
しかし、
「地元だから」という理由だけで選ぶのは違う。

どの分野が強いのか、
どんな研究があるのか、
必ず調べてください。

特に推薦を考えている人は、
「地元の県だから入れてくれるだろう」
という考えで不合格になる人が多いことを忘れないでください。

自分で自分の限界を作ってはいけません。
あなたに限界はありません。

興味を持てば、
東大や京大の学問にも誰でもコミットできます。

講演会に行く。
教授と話す。
論文を読む。
ネットでフォローする。

それは誰にでもできることです。

大学に入ってからも努力を続ければ、
特に理系の人は大学院で旧帝大にも手が届きます。

ガラスの天井を、自分で作るな。
これが私からのメッセージです。

頑張ってください。

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