皆さんこんにちは。
今日は「ゲームが好きな高校生のための情報系大学えらび」についてお話ししていきます。
本日の解説は、日本の大学をすべて訪ねた大学受験アドバイザーの山内 太地がお届けします。
高校生からよく届く質問のひとつが、
「ゲームに興味があります。情報系の大学はどこがいいですか?」というものです。
ゲーム会社に入りたいという気持ちは素晴らしいのですが、
「ゲームが好きだから」という理由だけで情報系を見てしまうのはとても危険です。
正直なところ、情報系の大学に進学して本当にゲーム会社に行く人は、全体から見るとごく一部です。
多くの高校生は「たまたま自分がゲーム好き」なだけで、情報学・情報工学という“もっと広い世界”を十分に理解できていません。
情報系の大学は全国にたくさんありますが、
大事なのは「入れるかどうか」ではなく「どれだけ中身が優れているか」です。
情報学にはどんな分野があるのかをきちんと調べた上で、
その先にゲーム業界を目指す、という順番で考えてほしいと思います。
そこで今回おすすめしたいのが、筑波大学の「情報学群」です。
筑波大学には情報学群というまとまりがあり、情報系の学びが非常に充実しています。
以下の3つの学類から構成されています。
学生数に対して、教員は約130名という驚きの人数が在籍しています。
この規模感は多くの私立大学の情報系とは比較にならないレベルです。
それぞれの学類の特徴を簡単に整理すると、次の通りです。
これら3つの学類によって、
「情報学」という学問領域の基盤から応用までを幅広く網羅しているのが、筑波大学の大きな強みです。
つまり、ゲームだけではなくコンピュータ全体をきちんと理解できる環境が整っているということです。
情報科学類では、たとえば次のような専門的な研究室があります。
中にはCG・芸術・脳科学といった分野をまたぐ研究もあります。
こうした「本格的なコンピュータサイエンスの土台の上にあるゲームやメディア表現」こそ、優秀な高校生が目指している世界です。
一方、知識情報・図書館学類では、次のような専攻に分かれています。
情報メディア創成学類は、いわゆる「ゲームっぽい」「コンテンツっぽい」分野に近いのですが、
「ゲーム会社やアニメの世界に行くためだけの学校ではない」ことがQ&Aでもはっきり書かれています。
もちろん、結果としてゲーム業界やコンテンツ業界に進む人もいますが、
あくまで「学問としての情報学」に興味を持つことが前提だということを忘れないでください。
筑波大学の情報学群には、総合型選抜(アドミッションセンター入試:AC入試)があります。
共通テストなしで年内合格が可能な入試方式です。
ただし、ここで合格している高校生は“超人級”です。
ネットで調べると、どんな活動・実績を持った受験生が合格しているのか、具体例が出てきます。
さらに、学校推薦型選抜でも次のような募集があります。
評定平均4.0以上、書類選考・面接・小論文などを通して、
年内に合格が決まる方式ですが、
「年内だから簡単」という入試ではまったくありません。
優秀な受験生は、東大・京大・早稲田・慶應などを含めて、
「コンピュータサイエンスのどの分野を学びたいか」をはっきり言語化しています。
一方で、「ゲームが好きだからゲームの学校」という考え方だと、
情報の世界のほんの一部しか見えていない状態です。
ゲーム専門学校や「ゲームの大学」だけを見ていると、
あなたは“ゲームに課金しているお客さん側”の発想から抜け出せません。
あなたが目指すのは「ゲームをつくる側」ですよね。
そのためには、きちんと学問としての情報学・コンピュータサイエンスを学ぶ必要があります。
まずは筑波大学の情報学群をきっかけに、
「自分が本当に研究したいことは何か」「どの大学・学部ならそれができるか」を調べてみてください。
全員が筑波大学に行けるわけではありませんが、
そこで見えた“基準”をもとに、現実的に挑戦できる他大学も探していくという発想が大切です。
ゲームが好きだからこそ、一度ゲームから離れて「情報学全体」を見ること。
これが、将来ゲーム業界やIT業界で活躍していくための第一歩です。
ぜひ、情報学群や情報系の学部・学科について、
研究内容・教員・カリキュラム・進路をしっかり調べてみてください。
あなたが「ゲームをつくる側」に回ることを期待しています。
頑張ってください。
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