皆さんこんにちは。
本日は「中学・高校で名門に落ち続けてきたけれど、大学受験が不安です」というご相談について、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。
まず結論から言います。
あなたは頭がいい。自分に自信を持ってください。
そもそも、勉強ができなければ中学受験に挑戦すらしていないはずです。
普通に公立中学へ進めば、クラスで1番になれていた可能性も高い。
それでも、あなたとご家族は期待し、
名門中学・名門高校を目指すという高い挑戦を選びました。
目指した時点で、あなたはすでに輝いています。
知っておいてほしい事実があります。
中学受験で第一志望に合格できるのは約2割です。
12歳のあなたは、その厳しい世界で全力で戦いました。
トップ中学・名門中学を目指した経験は、決して無駄になりません。
中学受験・高校受験は、
「出された問題をどれだけ正確に解けたか」だけで序列が決まる世界です。
学校差の正体は、優秀な人がどれだけ集まったかに過ぎません。
しかも、こうした相談をしてくる人の多くは、
実際にはそこそこ良い中学・高校、
そして進学校の上位クラスにいるケースがほとんどです。
はっきり言います。
あなたは負けていません。
中学・高校とは違い、
大学受験は点数の競争だけの世界ではありません。
あなたがこれまで「高い目標」を持ち続けてきたからこそ、
結果として高いレベルで勝ってきたのです。
ただ、トップではなかっただけ。
ここで一度、思い出してほしい。
本当にやりたかったことは何ですか?
恐竜、ロボット、宇宙、物理、昆虫――何でもいい。
大学は有名校に入ることがゴールではなく、
研究することがゴールです。
大学側も、
「何を研究したいかが明確な人」を本気で欲しがっています。
このまま共通テスト・一般選抜だけでトップ大に挑み、
また「点数の競争」で挫折感を味わう――
それは中学・高校受験の焼き直しです。
そうではなく、
「自分が研究したいこと」を軸に戦う道があります。
例えば、
共通テストなしで受験できる
神戸大学の「志」入試、
名古屋大学、名古屋工業大学などの総合型選抜。
東北大学、九州大学、お茶の水女子大学なども対象になります。
これなら、点数競争による敗北感を避けられます。
おそらくあなたは、
これまで通り共通テストで京大や横国を目指すでしょう。
それでいい。
ただし同時に、推薦対策も並行してください。
探究活動で昆虫・物理に没頭する。
大学の研究室を訪ねる。
そうやって「自分にしかない武器」を高校時代に積み上げてください。
そうすれば、
推薦と一般前期という
2つの選択肢が持てます。
「また負けるのが怖い」――
推薦という道を挟むことで、その不安は確実に軽くなります。
探究を頑張ることは、
これまでの努力や挫折を無駄にしない道です。
あなたは頭がいい。努力もしてきた。
その力を、一般選抜だけに限定する必要はありません。
総合型選抜・学校推薦型選抜を活用し、
一般選抜にも挑戦する。
大学受験は点数だけの勝負ではありません。
あなたが本当に研究したいことを武器に、大学受験で成功してください。
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