皆さんこんにちは。
本日は「文系の大学での研究は、研究職以外の仕事でも役に立つのか」というテーマについて、
大学受験アドバイザー山内 太地が解説します。
高校生の方から、
「文系なんですけど、大学での研究って研究職以外の仕事でも役に立ちますか?
文系で大学院に行く意味はあるんでしょうか?」という質問をいただきました。
ネットの記事などを見ると、
「文系で大学院に行っても就職に不利」「研究職以外では役に立たない」
そんな意見を目にすることがあると思います。
確かに理系であれば、大学院に進学しても
エンジニアや医療系など、企業から歓迎される職種が多いのは事実です。
一方で、人文系――文学・哲学・歴史などは、
大学院修士・博士課程まで進んでも、大学教員になれるのはほんの一握りです。
文系の大学院生の多くが、
「大学の正規教員になる」という一点にしがみついてしまうと、
正直かなり厳しい現実があります。
ネットニュースでよく見る、
文学博士を出て非常勤やアルバイトを続け、
40代・50代になっても正規職に就けないという話も珍しくありません。
ただし、これは「文系の研究が無意味」という話ではありません。
文系大学院卒が不利になるかどうかは、
自分の研究が、その会社でどう役に立つか説明できるかにかかっています。
実際、私の知人に東洋哲学・インド哲学を研究していた人がいます。
サンスクリット語を学び、哲学を深く研究していました。
一見すると、コンピューター会社とは無関係に見えますよね。
しかし彼はIT企業に入り、
研究で培った思考力・構造化力・論理性を武器に、
最終的には部長にまで出世しました。
文系の研究で身につくのは、
知識そのものではありません。
問いを立てる力
仮説を立て、検証し、説明する力
これこそが本質です。
人は「個性がある」では評価してくれません。
「能力がある」と説明できて、初めて評価されます。
経済学や経営学を学んだからといって、
全員が銀行員や証券マンになるわけではありません。
国家資格がある分野(教員・看護師など)と違い、
文系の場合は、大学での研究が仕事にどうつながるかを自分で証明する必要があります。
例えば、
「歴史学で培った分析力が、銀行業務でこう役立つ」
「哲学で身につけた論理思考が、企業の意思決定にこう貢献できる」
それをプレゼンできるかどうかです。
文系でどんな学問をやっていても、
社会で活躍することは十分可能です。
ただし条件があります。
その価値を、自分の言葉で説明できること。
研究職以外でも、文系の研究は必ず役に立ちます。
あとは、あなたがそれをどう使うかです。
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