皆さんこんにちは、山内大児です。実はこの夏休みに小学校の同窓会がありました。私は47歳なのですが、小学校を卒業したのが12歳の頃ですから、なんと30年以上ぶりの再会でした。
同級生もすっかり大人になっており、なんと子どもが大学生という人もいました。同級生の中には「うちの子が今年大学受験なんだけど、どの大学を受けたらいいか相談したい」と話してくる人もいて、時の流れを感じました。
同級生の高校3年生の子と一緒に大学のオープンキャンパスへ行きました。私も教育業界に長くいますが、親の目線で大学を見ると、まったく違う発見があるものです。
教授と話し込みながら「うちの子がこの大学に入ったらどうだろう」と考えるようになり、私自身もついに親の立場で大学を語るようになったのかと実感しました。
今の受験生の親御さんは、私と同世代の方が多いでしょう。自分自身も大学受験を経験している方が多いと思いますが、自分たちの頃の受験経験は、今ほとんど役に立ちません。
当時は一般選抜が主流で、英語・国語・数学の3教科が中心。勉強方法も大学の選び方も、今とは大きく違います。現代の大学教育や入試制度は大きく変化しており、30年前の感覚のままでは通用しません。
もし私もこの仕事をしていなければ、きっと自分が受験生の頃の価値観で止まっていたでしょう。そういう“化石のような親”が、子どもに言ってはいけない言葉があるんです。
今どきの高校生は、親と必要以上に話さない子も多いです。精神的にも自立してきていて、親子でぶつかることもある。でも親が「学費を出している立場」として強く出すぎるのも危険です。
では、どうすれば良いのか? 私自身、同世代の親たちと話して考えました。ここからは、親が子どもを支えるためにやるべき3つのことを紹介します。
受験生の親がまずやるべきことは、志望大学の3つのポリシー(アドミッション・カリキュラム・ディプロマ)を読むことです。
アドミッションポリシーでは「どんな学生を求めているか」、カリキュラムでは「どんな教育をしているか」を理解します。たとえば、法政大学経済学部のカリキュラムを読むのはもちろんですが、併願する明治大学政治経済学部の内容も比較する。すると、教育内容の違いが見えてきます。
総合型選抜では、こうした比較を面接で生かせます。「複数大学のカリキュラムを比較した結果、第1志望の大学は私の興味と一致している」と言えるように準備するのです。
そして3つ目のディプロマポリシー(卒業後のビジョン)も重要です。「その大学で学べば何になれるのか」を理解しておきましょう。これは受験だけでなく、就職を見据えた選択にもつながります。
3つのポリシーを読むと、親が子どもにできる質問も変わります。
たとえば「なんでその大学に入りたいの?」という質問。これは言い方を誤るとプレッシャーになりますが、カリキュラムやアドミッションを読んだ上で理由を聞くなら、対話のきっかけになります。
この質問を通じて、子どもが「どうしてその大学で学びたいのか」を自分の言葉で整理できるようサポートしてあげましょう。
2つ目は、子どもの高校生活を一緒に振り返ることです。高校時代に何を頑張ってきたのかを整理することで、自己PRや小論文対策に役立ちます。
書類選考や面接では、活動実績だけでなく「そこから何を学んだか」「どう成長したか」を語れることが重要です。親が子どもの頑張りを理解しておくと、サポートもしやすくなります。
3つ目は、卒業後の進路です。大学で何を学び、それをどう活かして社会で活躍するかを、普段から親子で話し合いましょう。
大学受験はゴールではなくスタートです。「この大学で学んだことを将来どう活かすか」を語れる子どもは、面接や小論文でも強い印象を残せます。
中学受験とは違い、大学受験では子どもが自分の意思を持ち、将来を考えながら挑戦します。だからこそ、親が子どもの考えを引き出し、一緒に整理してあげることが大切です。
「有名大学に入れば安心」という時代ではありません。お子さんが本当に学びたいことを見つけ、その夢を支える対話をしてください。
私も同世代の保護者として、皆さんの伴走者でありたいと思っています。一緒に頑張っていきましょう。
メガスタでは、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般入試の双方に対応した指導を行っています。大学受験で志望校に合格したい方は、画像をタップするか概要欄のリンクをクリックして、メガスタの資料をご請求ください。
メガスタの大学入試対策はこちらをご覧ください↓
メガスタ 総合型・学校推薦型入試対策ページ
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
メガスタ高校生では、受験生の悩みをLINE、電話でもご相談いただけます。
一人で悩まずに、大学受験のプロにお気軽にご相談ください。