皆さんこんにちは、山内太地です。
今日は看護専門学校と看護大学で迷っている高校生からのご相談についてお話しします。
「看護専門学校のほうが年数が短くて学費が安いので迷っています。どっちがいいですか?」
こうした相談をくれるのは、だいたい学力的に真ん中くらいの高校の生徒さんが多いです。
一方で、上位進学校の生徒はほぼ全員、看護大学を選びます。
看護師は、極端に言えば東京大学からでもなれる資格です。
看護専門学校は、特に自治体が運営する公立の学校だと、
学費が安く、経済的な負担が比較的小さいというメリットがあります。
一方で、私立大学の看護学部は学費が高めなので、
家計的に厳しいご家庭ほど、看護専門学校に惹かれる気持ちはよくわかります。
すでに「絶対に看護専門学校」と決めている人に、無理に大学をすすめるつもりはありません。
ただ、本気で迷っているなら、看護大学も必ずオープンキャンパスに行ってください。
その上で、看護大学の先生に直接
「看護専門学校と比べて、看護大学のほうが良い点は何ですか?」
と質問してみてほしいのです。
看護大学の大きな強みの1つは、高度な医療に対応できる研究思考・問題解決力を身につけられることです。
もちろん看護専門学校からでも、立派な看護師になれます。
ただ、より「技術習得中心」になりやすく、
調理・美容など他の専門学校と近い性格を持ちます。
大学では、看護学の教授たちが自分の研究テーマを持ち、
学生はそこで「研究のやり方」を学ぶことができます。
今後、医療現場では必ず新しい問題やトラブルが出てきます。
そのときに、誰かの指示を待つだけでなく、自分で考えて行動し、問題解決できる力があるかどうか。
この差が、大学で鍛えた研究力として、じわじわ効いてきます。
看護大学では、4年間のうち最初の時期に、
文学・歴史・哲学・経済学・心理学・物理・生物の基礎など、
幅広い教養科目を学びます。
この教養は、患者さんや家族の背景を理解したり、
チーム医療の中で周囲とコミュニケーションを取ったり、
将来リーダー的な立場になったときに大きな支えになります。
一般的には、「教養」+「研究力」を4年間でしっかり身につけた看護師が、
長く活躍しやすく、重要な役割を任されやすいと言えるでしょう。
ここまで大学のメリットを話してきましたが、
看護専門学校が悪いという意味ではまったくありません。
経済的な事情、地元で学びたいという希望、早く現場に出たいという思いなど、
専門学校を選ぶ合理的な理由もたくさんあります。
ただ、「迷っている」状態なら、大学も必ず選択肢に入れてほしいというのが僕の考えです。
将来的には、大学院に進んで大学教員・研究者を目指す道も開けます。
看護専門学校と看護大学で迷っているあなたへ。
どちらが正解というより、「あなたがどんな看護師になりたいか」で選ぶことが大事です。
・学費・年数を重視するのか
・教養と研究力を重視するのか
両方の学校の先生にしっかり話を聞いて、自分の将来像と照らし合わせて考えてみてください。
僕自身は、迷っているなら看護大学を検討することをおすすめします。
でも、最終的な選択はあなた自身の人生です。よく考えて決めてください。
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