皆さんこんにちは、山内太地です。今日は東北地方の進学校に通う生徒から相談を受けました。「東北大学に入れません」とのことです。
そうなんです。近年では東北大学を目指す東京の優秀な高校生が増えており、昔のように東北各県の進学校から合格するのが難しくなってきています。
東北大学は推薦入試の比率を年々上げていますが、探究活動が優れた生徒は首都圏からも多く出願しており、もはや「地元だから入りやすい」という時代ではありません。
秋田県や岩手県などの進学校でも、以前に比べると東北大学合格者数は減少しています。特に、地域推薦や探究型の実績面で都市部との差が出ていることが一因です。
「東北大学を目指していたけれど、届かない」という高校生が増えている現状を踏まえ、今回はそうした生徒へのアドバイスをお伝えします。
まず、気持ちはよく分かります。東北で育ち、東北大学に憧れる気持ちは痛いほど理解できます。しかし、全員が入れるわけではありません。
では、他にどこを目指せばよいか。おすすめは新潟大学です。
東北地方の他の国立大学としては、青森の弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学などがありますが、学部構成が最も充実しているのは新潟大学です。
山形や秋田から目指す受験生も多く、現実的な選択肢のひとつとして検討する価値があります。
特に山形大学は注目です。実は仙台駅から高速バスでわずか1時間。東京の感覚でいえば、電車通学の範囲です。
山形市のキャンパスには人文・教育・理学・工学部などがあり、仙台から通学も可能です。農学部や工学部の一部は米沢・鶴岡キャンパスとなり通学は難しいですが、仙台圏の学生にも人気があります。
山形大学は東北大学に次ぐ優れた国立大学として評価されており、仙台から通える国立として非常におすすめです。
また、岩手大学や新潟大学、さらに栃木県の宇都宮大学や茨城大学など、近隣の国立大学も選択肢に入ります。
それでも「やっぱり東北大学に行きたい！」という方へ。 次に狙うべきは、総合型選抜・学校推薦型選抜です。
東北大学では現在、推薦・総合型入試の比率を約3割まで引き上げています。 さらに、将来的には入学者の100%を推薦・総合型で取るという構想もあるほどです。
つまり、今から探究活動や自己PRをしっかり準備しておけば、一般選抜で届かなくても、推薦でチャンスを掴むことができます。
また、東北大学の準備を進める過程で、筑波大学、千葉大学、埼玉大学、横浜国立大学など、関東圏の国立大学を推薦で受ける可能性も広がります。
近年、東北地方の県立進学校から東北大学に合格するのは難しくなっているのは事実です。 しかし、工夫して挑戦することで、チャンスを掴む道は必ずあります。
推薦入試を活用する、近隣の国立大学を検討する、自分の強みを活かせる学部を探す──。 どの道を選んでも、あなたの「東北大学へ行きたい」という気持ちは決して無駄になりません。
ぜひ、自分に合った大学を見つけ、納得のいく進学を目指してください。応援しています！
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