福岡大学医学部専門対策

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福岡大学医学部　入試問題の特徴と傾向

• 英語

  

  出題の仕方に癖がある

  福岡大医学部英語の出題形式・内容ともに、例年変わりがありません。基本中心の問題ですが、出題の仕方に少々癖があります。出題範囲には偏りがあります。読解では、和訳・内容合致が中心、文法では短文完成が中心です。発音・アクセント問題、英作文の整序問題は必出です。

  福岡大医学部英語の問題を解くのに必要な知識は、基本的なものですが、出題の仕方に癖があるため、要注意です。たとえば、短文完成では「適してないもの」を選ばせる問題においても、「すべて正しい」という選択肢があります。整序英作文では不要語があるなど、ミスを誘発させるようなものが目立ちます。しかし、内容的には基本問題なので、ケアレスミスは絶対にできません。過去問を解いて出題形式に慣れると共に、問題文をよく読んで、求められている答えを正確かつスピーディに解答できるようにしましょう。そのためには、基礎的な文法力をしっかり身につけていることが重要になってきます。文法知識をきちんと整理して習得した上で、頻出問題の演習に取り組んで下さい。福岡大学の出題形式になれるため、下線部訳、整序問題は200問以上解いておきたいところです。長文読解のテーマは、平易な読み物が中心になります。難解な英文、医学的な内容の英文の出題は見られません。日頃から、標準レベルの読み物やエッセイなどを読んでおけば問題ないでしょう。発音・アクセントの問題は必出なので、しっかり対策しておくようにしてください。

• 数学

  

  「ベクトル」「図形と方程式」が頻出

  福岡大医学部の数学は、数学Ｃからの出題はありません。図形では、「ベクトル」「図形と方程式」が頻出です。その他、「指数・対数」「三角関数」「数列」「高次方程式」が頻出です。ほとんどが基本・典型問題です。

  福岡大医学部の数学は、基本問題が多いため、ケアレスミスが命取りになります。基本をしっかり固め、苦手分野を作らないようにして下さい。制限時間には比較的余裕があるので、見直しをする時間をしっかりとるようにしましょう。出題内容自体は、基本的な問題がほとんどですが、問題演習は標準レベルの問題まで行うようにして下さい。常に時間は意識し、手早く解けるようにすることが大切です。また、ミスをしないよう、正確性も身につけるようにしましょう。微分・積分の問題は、年によって手間のかかる問題も出題されるので、応用的な問題まで演習しておきましょう。

• 化学

  

  生命科学、環境科学の範囲からの出題が多め

  福岡大医学部の化学は、全分野からまんべんなく出題されます。難度には、年度ごとに少々ばらつきがあります。全体的に計算問題が多く、論述問題はあまり見られません。化学Ⅱ、生命科学、環境科学の範囲からの出題が多めです。

  福岡大医学部の化学は、難度にばらつきがあるとは言え、ほぼ標準問題の出題のため、高得点が狙えます。一方で、ケアレスミスが致命的になるとも言えます。まずは、教科書の内容をきちんと押さえ、習得することが大切です。基本をマスターした上で、受験用の問題集で演習を繰り返し行うようにしてください。一つの定番問題に対し、複数の解法を身につけられることが理想です。また、生命科学や環境科学の問題もよくみられるので、意識的に学習するようにするといいでしょう。

• 生物

  

  神経系とホルモン、タンパク質合成、代謝、遺伝は必出

  福岡大医学部の生物は、各分野から幅広く出題されます。各問題、実験問題が中心です。神経系とホルモン、タンパク質合成、代謝、遺伝に関する問題は、ほぼ必出です。

  福岡大医学部の生物では、実験がメインの出題になるので、実験をしっかり押さえることが大切です。そのためには図説を活用し、実験内容の確認と理解を深めるようにしてください。さらに、問題集や参考書の実験に関する問題は、重点的に押さえるようにしましょう。また、生物用語の正確な理解は必須です。ここがしっかり押さえられていないと、実験そのものが理解できなくなってしまいます。生物用語を正確に覚えるには、まずは教科書をしっかり読み込むことです。生物用語だけ覚えるのではなく、その用語が持つ意味や、用語の使い方もしっかり覚えましょう。教科書では、文章の中に生物用語が組み込まれているので、効率的に意味や使い方まで押さえることができます。加えて、用語集も併用すると、さらに知識を深めることができます。生物用語をインプットした後は、問題集を使ってアウトプットし、定着させましょう。語句説明問題や空所補充問題を活用すると、語句の使い方と意味を効率良く定着させることができます。

• 物理

  

  誘導問題が目立つ

  福岡大医学部の物理は、物理Ⅰは全範囲、物理Ⅱは力学、熱力学、電磁気からの出題です。波動からの出題は、ここ数年では2011年度のみです。原子からの出題はありません。

  福岡大医学部の物理は、標準～やや難度の高い問題まで、しっかり解くことが重要です。苦手な分野ややり残した分野がないよう、分かるまで徹底的に問題演習を繰り返すようにしてください。ただ、何度も間違える問題に関しては、基本的な知識が身についていない可能性が高いです。問題演習ばかりするのではなく、解けない問題に関しては、基本に立ち返ることを必ず行って下さい。解けない原因となっている部分を復習して、理解するようにしてないと、同じ問題で間違い続けてしまいます。また、難度の高い問題に関しては、誘導問題が目立ちます。誘導問題は慣れないと難しい問題なので、日頃から類題の問題演習を行って下さい。問題文を正確に把握すると読解力、思考力、知識を身につけることが大切です。記述や描画の出題もあります。こうした問題は、実際に手を動かして書いてみないと解けるようになりません。きちんと自分の手を動かして、解答作りをするようにしましょう。

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